伊江島(3)

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再びバイクにまたがり、今度こそ城山を目指す。北に向かうにつれて城山への標識も出てきたし、城山自体もチラチラ見えるので、それを目印にバイクを進めた。

すると、麓に広場のような場所があり、そこに何台も車が駐車してあった。そして、その横には城山へ向かう階段が見えたので、私はそこにバイクを止めて、比較的長い階段をヒイヒイ言いながら登っていった。

すると、なんと売店が並ぶ登山口みたいなものがあり、駐車場にはズラッと車が止まっているではないか。ここまでバイクで上がってくれば、わざわざあんな階段を上がってくることもなかったのだが、もう後の祭りだ。

仕方なく、登山口から頂上目指して階段を登っていく。


頂上といってもそんなに高い山(正確には岩)ではないから、すぐ着くだろうとたかをくくっていたが、これが結構急勾配な箇所もあり、体力配分を間違えてしまった。

おまけに、頂上付近は見晴らしが良すぎて、高所恐怖症の人には少々スリルも味わえる。
その証拠に、頂上に上れば視界を遮るものがなにもなく、四方八方伊江島を一望できる。天気がよかったこともあり、島全体を見渡せるほどの眺望だった。


しかし、降りるときがもっと怖い。。。と思っているのは僕だけのようで、子供たちがひょいひょい下りていく横で、私は手摺に捕まりながら一歩ずつ下りた。

なんとか登山口まで下りてきて、芝生の上にあるベンチに腰を下ろして、弾んだ息を整えてから、階段を下りてバイクの元に戻った。

さて、次はどうしよう。あ、オイルだ。
ガソリンスタンドに寄って、2スト用のオイルがないか尋ねてみた。しかし、あるにはあるのだが、純正オイルではなかったので、購入は諦めた。
こうなったら、名護に戻って買うしかない。
今日はゴールデンウィークということもあり、できれば夕方には名護市外を抜けないと、大渋滞に巻き込まれそうな予感がする。途中でオイルを買うとすれば、遅くとも4時頃には本部にいないといけないので、せめて3時台の船に乗らなければならない。往復チケットは持っているので港に戻る必要はなかったが、時間がわからないので、結局戻ることにした。
港のチケット・カウンターで出向時間を確認すると、基本的には1時間に1本出るようだった。15時台は15時ちょうどしかない。次は16時だが、これでは遅すぎるので、15時の船に乗ることにした。まぁ、それでも後1時間はある。
港で1時間つぶすのはもったいないということで、近場でどこかないか探してみることにした。すると、ガイドブックの地図に「ヌチドゥタカラの家」というものを見つけた。しかし、具体的な説明がない。「ヌチドゥタカラ」とはつまり「命どぅ宝」ということだろう。「命こそ宝」だ。ちょっと興味を覚えたので、行ってみることにした。その道中は別のページに記載したので、そちらをご覧あれ。
とりあえず建物の写真を貼っておこう。


「ヌチドゥタカラの家」からの帰り道は、少しブルーになっていた。それは、マイナスの感情を伴うというものではなく、旅の高揚感ではしゃいでいた自分が、少し大人になったような冷静さの表れだった。

港に着く。本部港から来た船が着いた後のようで、人があふれかえっていた。私はどうやって船に乗り込むのかわからず、港の中をうろうろしていると、係員を見つけたので、彼(おじさん)に尋ねてみると、彼が指差す方に車の列があった。船の右側(船から見ると左舷)にある駐車場に、車が5台ほど並んでいる。そこに並んでくれということらしい。ただし、私はバイクなので列の前に出ていいよ、ということだ。バイクは船の壁際に駐車するので、車より先に入る必要があるようだ。
時間まで炎天下の中待機して、10分ほどで船に乗り込む。

 

バイクをロープで固定してもらい、私は客室に向かったが、室内には入らず、デッキに立つ。ここからでも、城山が良く見える。


船が出港すると、ダイビングに行くボートが併走してきた。ボートの乗客たちがこちらに手を振っている。デッキにいた見知らぬ子供たちも手を振り返す。


あっというまの旅で、あまりにも駆け足だった伊江島観光だった。島民の生活を見聞きするまでは行かなかったが、伊江島そのものは、なかなか味のある離島だった。
こんどは泊まりで来たいものだ。

地図